C・F・STEAD(チャールズ・エフ・ステッド)
1904年設立イギリスの大都市リーズを拠点とするタンナー
現在ではスエードが有名なタンナーですが、リーズは羊毛産業が盛んな街という土地柄もあり、設立当初は製本用シープ、セーム革の生産から始まったといわれています。後にファッション分野でのレザーブームなどをきっかけに彼らの革が脚光を浴びるようになり、世界中に名を知らしめます。
しかし第二次世界大戦時に、C・F・STEAD社は軍用の衣服や靴、手袋の供給をするように国から命令され、スエード中心の生産へとシフトしていきます。
当初は選択の余儀はなかったように思えますが、これをきっかけに高品質なスエード生産技術が確立され、現代でも「スエードといったらC・F・STEAD(チャールズ・エフ・ステッド)」といわれるまでの人気を誇っています。
現在では英国靴ブランド「Clarks(クラークス)」にスエードの供給をしているため、よりスエードのイメージが強いタンナーですが、C・F・STEADの生産する革はオリジナル性が高く、同社ならではの魅力があるためスエード以外の革も様々なブランド、用途で使われています。